65歳以上のあなた。あなたは失業保険をもらえるのでしょうか。
◇ ブログランキングに参加しています。応援して頂ければ嬉しいです。
![]() にほんブログ村 | ![]() シニアライフランキング |
現職で仕事をして来た65歳以上のあなた。
あなたが退職した時、失業保険はもらえるでしょうか。
まず、65歳以上で退職した人には「失業保険」はありません。
その代わり「高年齢求職者給付金」が受け取れます。

それでは、ここから「高年齢求職者給付金」を受給する方法を説明致します。
退職後の軍資金にしましょう。それでは、参りましょう
「失業保険」は無し。代わりに「高年齢求職者給付金」がもらえます。

次の図をご覧ください。

この図は、65歳以上の高齢者が退職した時にもらえる高年齢求職者給付金のザックリしたイメージを表しています。
具体的にいくらもらえるのでしょう。
退職前、6か月間で支払われた賃金総額を180日で割り、
それに0.8を掛けて基本手当日額を出し、
基本手当日額に、雇用保険の被保険者期間が1年以上の方は、50日を掛けた金額、
〃 1年未満の方は、30日を掛けた金額
これが、受給できる金額になります。
また、退職前、6か月間で支払われた賃金総額の6か月とは、
- 雇用保険被保険者期間が1年以上の場合、11日以上働いて賃金をうけとった月
- 雇用保険被保険者期間が未満の場合、賃金の対象となった労働時間が80時間以上の月
を、ひと月として計算したものです。

少しややこしいですね。要するに180日で割る為、極端に賃金の少ない月などを除き、通常月の賃金の総額を求めましょうということですね。

又、さらにややこしいですが、この賃金には賞与は含めません。

又、退職時の就業状況は、フルタイムでの就業に限定されません。次の条件を満たせばパート、アルバイトといった就業でもOKです。
- 1週間の労働時間が20時間以上。
- 雇用期間が31日以上。
その為の資格は。
- 失業状態にあること。
- 退職日の前1年間で被保険者であった期間が6か月以上あること。

失業状態にあるとは、万全の体調で仕事探しをしているが就職できないでいることであり、病気で働けないなどの状態だと失業状態とは認められません。ここは要注意ですね。

失業状態を証明するにはハローワークで証明を行う必要があり、「失業認定申告書」を出せば大丈夫です。
高年齢求職者給付金、その手続きは。
必要書類について

次の書類を用意します。
- 離職票1と2
- マイナンバーカード
マイナンバーカードを持っていない方は、①通知カードなどマイナンバーが記載されている書類(通知カードまたは、個人番号の記載のある住民票)と、②身元確認書類(運転免許証、健康保険証など)の2つ - 写真 1枚
〇最近撮ったもの。〇上半身を正面から写したもの。〇縦3.0㎝・横2.4㎝の大きさ - 預金通帳または、キャッシュカード

離職票1と2は退職した会社からあなた宛てに届きます。
必要な書類が揃ったらハローワークに行きましょう。そしてハローワークの指示に従って手続きを行います。尚、ハローワークでの手続き可能日は、月曜日から金曜日(休祝日・年末年始除く)の8時30分から17時15分です。
求職の登録をハローワークで行う

高年齢求職者給付金は、失業者として、仕事を探している高齢者に給付されます。その為には、まずハローワークで求職活動を行うための登録を行う必要があります。

ハローワークでの求職者登録は、パソコンを使用して行います。次の2つの登録方法があります。どちらかを行いましょう。
- ハローワーク受付で、登録を代行してもらうか、備え付けのPCで、自分で求職者の仮登録を行います。やり方については、受付で確認しましょう。
- 仮登録した情報について、不足している情報については、面談により、ハローワーク側が追加してくれます。この処理が終了した後、初めて、給付金の受給処理手続きに進めます。
- 個人でこの情報や求人情報を閲覧するために、ハローワークインターネットサービスでマイページを作成します。このページを作成するためには、まず、仮登録した登録を本登録に変更する必要があります。個人のメールアドレスを提出し、仮登録を解除してもらい、本登録を行えるよう設定に変更してもらいます。
- 個人のPC又はスマホから、ハローワークインターネットサービスに入り、マイページを作成します。この時、先に提出したメールアドレスがIDになっている為、パスワードのみ設定することで、マイページが作成されます。
- マイページの内容は、個人で自由に変更でき、又、求人情報なども閲覧できます。今後は、ハローワークでの求職活動はこのページが強い味方になってくれます。
マイページの登録は、以下のハローワークインターネットサービスから行うことができます。サイトに入ったら、左端の「仕事をお探しの方」-「ハローワークをご利用中の方のマイページ開設」から登録を行って下さい。
- 給付金の受給申請にハローワークへ行く前に、上記のハローワークインターネットサービスに入り、左端の「仕事をお探しの方」-「マイページを開設して求職申込」から、事前登録を行います。
- ハローワークでは、上記により、求職申込の事前登録が済んでいるため、ダイレクトで給付金の受給処理手続きに進めます。

パソコンやスマホ操作が得意な方は、こちらの事前登録を選択した方が、受給申請は簡単ですね。
待期期間について

手続き終了後、給付されるのは、離職時の状態によって次の3つのパターンに分けられます。
- 自己都合による退職
7日間の待期期間が経過した後、2か月後 - 自己の責めに帰すべき重大な理由により解雇された場合
7日間の待期期間が経過した後、3か月後 - 上記以外の退職
7日間の待期期間が経過した日、又は離職時の状態により複数の待期期間がある。

ハローワークから指示された、失業の認定日に失業の認定を受けて、上記の待期期間終了後にあなたが指定した口座に給付金が振り込まれます。ハローワークから振込したとの連絡はないので、入金されているか口座を確認しましょう。
高年齢求職者給付金のお得なところと、注意が必要なところ。
- 所得とみなされない為、所得税が課税されず、確定申告の必要がありません。
- 年金をもらいながら同時受給が可能です。
- 受給する回数に制限はありません。取得後、どこかに再就職して条件を満たせば、そこを退職した時、再び受給することができます。

給付金を受給するためには無職で求職中であることが条件ですが、なんと次の条件を満たせば仕事をしながら受給することが出来ます。
- 待期期間を終えていること。
- 1週の労働時間が20時間未満であること。
- 雇用契約の期間が31日未満であること。

要するに、待期期間が終わっていれば、短期のアルバイト程度では職に就いているとは言えないということですね。これは給付金受給でお得な裏技といえます。
- 受給は手続きを終えて受給できる期間が1年間ときまっています。
これを超えれば受け取る給付金がもらえなかったり足切りされ満額もらえないことがおきますので注意が必要です。 - 自己都合による退職では、上記の待期期間が、2か月間延長され、自分の重大な過失により懲戒などを受けた退職では、3か月間延長されますので受給可能期間1年を超えないよう特に注意が必要です。
受給できる期間、1年以内に給付までの処理が済んだ例。この場合には、満額の給付金が受給できる。

申請が遅れ、受給できる期間、1年を割り込み、35日分が受給できない例。


いずれにしても、出来るだけ早く手続きをすませましょう。
まとめ

給付金の計算などでまだまだ細かい規定がありますが、ここでは全体像を知っていただくために、落とせないポイントを説明しております。
高年齢求職者給付金を受けるのは、高齢者で努力して仕事をされてきたあなたの当然の権利です。もらいそこねないように注意しましょう。

テレビの音が聞きづらくなった方にお勧めのスピーカーです。
少し、お値段は高めですが、色々なテレビ番組でも取り上げられその性能は折り紙付きです。
場所も取らず、テレビの横に設置したら、あとは普通にテレビのONOFFと音量調整のみで使えます。インテリア的にも優れています。