糖尿病と歯周病の関係性とは?血糖値への影響と40年以上続けた歯磨き

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「糖尿病と歯周病に関係があるの?」私の体験と驚き

「糖尿病と歯周病には深い関係がある」と聞いて、驚いたことはありませんか?

実は、私自身がまさにその一人でした。しかも私の場合、さらに大きな驚きがありました。

今から40年以上前、新聞記事で知った歯磨きの方法を、私は長年ずっと続けてきました。そして後になって、その方法が現在の日本歯科医師会「テーマパーク8020」で紹介されている歯磨きの考え方と一致していることを知ったのです。

さらに詳しく調べていくうちに、歯周病と糖尿病がお互いに深く関係していることも分かりました。

「長年自分が続けてきた歯磨きには、こんな大切な意味があったのか……!」そう感じたことが、この記事を書こうと思ったきっかけです。

もちろん、私が続けてきた磨き方が糖尿病を直接防ぐと医学的に証明されたわけではありません。

ミタラウスゲ
ミタラウスゲ

この記事では、私自身の40年以上の体験談と公的に確認されている医学情報をしっかりと分けながら、糖尿病と歯周病の関係について分かりやすくお伝えいたします。

この記事でわかること

  • 糖尿病と歯周病にはどのような関係があるのか
  • なぜ糖尿病があると歯周病にも注意が必要なのか
  • 歯周病が血糖コントロールに影響する可能性がある理由
  • 歯周病の治療でHbA1cは改善するのか
  • 糖尿病の人が毎日の口腔ケアで気をつけたいこと
  • 歯科医院を受診するときに伝えておきたいこと
  • 私が40年以上続けてきた歯磨き方法と、そのきっかけ
  • 災害時にも口腔ケアが重要とされている理由

結論から申し上げますと、糖尿病と歯周病はどちらか一方だけが影響するのではなく、お互いに影響し合う関係であることが知られています。そのため、糖尿病の治療を受けている方にとって、歯や歯ぐきの健康を守ることも大切な全身管理の一つなのです。


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糖尿病と歯周病には深い関係があります

糖尿病と歯周病は、一見するとまったく別の病気に思えます。糖尿病は血糖値の病気、歯周病は歯ぐきの病気。以前の私も、その程度に考えていました。

ところが現在では、両者には「双方向の関係」があることが分かっています。

つまり、「糖尿病がある → 歯周病が悪化しやすくなる」という一方通行だけではありません。反対に、「歯周病がある → 糖尿病の血糖コントロールに悪影響を及ぼす可能性がある」と考えられているのです。

日本糖尿病学会の「糖尿病診療ガイドライン2024」でも、糖尿病と歯周病について独立した章が設けられ、歯周治療が血糖コントロールに及ぼす効果について詳しく検討されています。ですから、糖尿病の方にとって歯周病は「お口の中だけの問題」と片付けないことが大切です。

糖尿病になると、なぜ歯周病にも注意が必要なの?

糖尿病になり血糖値が高い状態が続くと、身体の抵抗力が落ちてさまざまな影響が起こります。

日本歯周病学会の資料でも、糖尿病と歯周病には強い関連性があり、医科と歯科が連携して情報交換を行うことが重要とされています。

また、歯周病は糖尿病の「第6の合併症」と呼ばれることがあります。これは糖尿病の合併症が正式に6種類と決められているという意味ではありません。糖尿病の患者さんに歯周病が多く見られ、互いに悪影響を及ぼし合うことから、日本糖尿病学会や日本歯周病学会の関連資料でも啓発表現として用いられてきました。

ミタラウスゲ
ミタラウスゲ

つまり、糖尿病の治療や管理を考える際には、歯や歯ぐきの状態も決して無視できないということです。

歯周病が血糖コントロールに影響するのはなぜ?

反対に「歯周病が糖尿病に悪影響を与える」とは、どういう仕組みなのでしょうか。

歯周病は、歯と歯ぐきの境目に細菌を含む歯垢(プラーク)がたまり、歯ぐきに炎症が起こる病気です。この炎症が長引くと、お口の中だけでなく全身の炎症反応にも関与するようになります。

歯周病によって作られる炎症性物質などが血液に入り込むと、インスリン(血糖値を下げるホルモン)の働きを妨げ、血糖コントロールを悪化させる可能性が指摘されているのです。
糖尿病情報センター:歯周病と糖尿病の深い関係

日本糖尿病学会のガイドラインでも、歯周治療によってHbA1cや炎症マーカーが低下することを示す研究がある一方で、すべての研究で統計学的に有意な低下が確認されたわけではないとされています。

ここで大切なのは、「歯周病になったら必ず糖尿病になる」という単純な原因ではないということです。糖尿病には遺伝的要因、食生活、運動不足、体重、加齢など多くの要素が関係しています。歯周病だけが単独の原因になるわけではありません。

糖尿病と歯周病の「負の循環」

これまでの内容を整理すると、以下のような悪循環に陥りやすいことが分かります。

糖尿病の悪化→血糖コントロールの低下→歯周病が悪化しやすくなる→歯周病による慢性的な炎症の発生→インスリンの働きが妨げられ、血糖コントロールに悪影響→さらに糖尿病の管理が難しくなる

このような関係があるからこそ、お口と全身の健康を別々に切り離すのではなく、セットで考えることが重要なのです。

歯周病の治療で血糖値は改善するの?

ここは、特に正しく知っておきたいポイントです。以前は「歯周病を治療すればHbA1cが約0.4%改善する」とシンプルに紹介されることが多くありました。

改めて日本糖尿病学会の「糖尿病診療ガイドライン2024」を確認すると、2型糖尿病患者に対する歯周治療について、複数の研究結果を評価したうえで「推奨グレードA」としています。

ただし、これは「治療をすれば誰でも絶対にHbA1cが下がる」という意味ではありません。同ガイドラインには、質の高い研究で低下が示されている一方、統計学的に有意な低下を示さなかった研究もあると明記されています。また、重度の歯周病がある糖尿病患者さんの場合、歯周基本治療によるHbA1cの改善は概ね0.5%前後と報告されています。

したがって、「治療を行えば一律に数値が下がる」と単純に期待するのではなく、「歯周病の治療は、歯を守ることにとどまらず、血糖コントロールの面でも重要な意味を持つ可能性がある」と捉えるのが適切です。そして必要に応じて、内科と歯科が連携して対応していくことが大切になります。

糖尿病の方が今日からできる口腔ケア

では、私たちは日頃からどのようなことに気を付ければよいのでしょうか。特別なことを始める前に、まずは毎日の基本的なケアを丁寧に行うことが一番です。

1. 毎日の歯磨きを丁寧に行う

歯垢はうがいだけでは落とせません。歯ブラシを使った適切なブラッシングが基本です。日本歯科医師会でも適切なブラッシングに加え、歯間ブラシやデンタルフロスの併用を推奨しています。磨き方に不安がある方は、歯科医院で自分に合った指導を受けてみてください。

2. 歯と歯の間もケアする

歯ブラシだけでは、歯と歯の間の汚れまで十分に届かないことがあります。自分の歯の隙間に合わせたサイズの歯間ブラシやデンタルフロスを一緒に使いましょう。

3. 歯ぐきの変化を見逃さない

以下のような症状がある場合、歯周病が始まっている可能性があります。

  • 歯磨きのときに歯ぐきから出血する
  • 歯ぐきが赤く腫れている
  • 歯ぐきが下がって歯が長くなった気がする
  • 歯と歯の間に食べ物が詰まりやすくなった
  • 口臭や口の中のネバつきが気になる
  • 歯がグラグラする、硬いものが噛みにくい

歯周病は自覚症状がないまま進行することもあります。少しでも気になる変化があれば、自己判断で放っておかず歯科医院に相談しましょう。

4. 歯科医院での専門ケアも合わせる

毎日のセルフケアは非常に大切ですが、固まってしまった歯石は歯ブラシでは除去できません。日本歯科医師会も、セルフケアと定期的なプロフェッショナルケア(歯石除去やスケーリングなど)を組み合わせることを勧めています。受診の頻度は年2回程度で十分な方もいれば、3か月ごとが望ましい方もいますので、ご自身の状態を歯科医師と相談して決めていきましょう。

糖尿病の方が歯科医院で伝えておきたいこと

糖尿病の治療を受けている方が歯科医院を受診する際は、事前に以下の情報を歯科医師へ伝えておくと安心です。

  • 糖尿病の治療を受けている旨
  • 現在受けている治療内容や服用中のお薬
  • インスリン治療の有無
  • 最近のHbA1cや血糖コントロールの状況
  • 他に治療中の持病や服用薬

全身の状態を把握することで、歯科医師も内科の主治医と密に連携しながら、安全に治療を進めることができます。

私が40年以上続けてきた歯磨きと、そのきっかけ

ここからは、私自身の体験談をお話しいたします。

私がこの磨き方に出会ったのは今から40年以上前、朝日新聞に掲載されていた「歯無しにならない話 第二部 歯磨きのコツ」という連載記事がきっかけでした。昭和58年(1983年)5月22日の連載開始時から大切に切り抜き、今でもスクラップブックに保存してあります。

当時の私は「歯ブラシを横に持ち、歯を1本ずつ縦方向に磨く」のが正しいと思い込んでいました。しかし、新聞記事で紹介されていた方法はまったく異なっていたのです。

  1. まず歯ブラシを横に持ち、歯並びに沿って横方向へ動かして磨く
  2. 次に歯ブラシを縦に持ち替えて、歯と歯の間を縦方向に磨く
  3. そのうえで、歯間ブラシを使って仕上げる
ミタラウスゲ
ミタラウスゲ

この磨き方は当時の私にとって衝撃的で、周囲に話すと「そんな磨き方があるの?」と驚かれたことを今でも覚えています。それ以来、私はこの方法を今日までずっと続けてきました。

新聞で知った方法が「テーマパーク8020」と一致していた!

後になってさらに驚いたのは、長年続けてきたこの磨き方の考え方が、日本歯科医師会の公式情報サイト「テーマパーク8020」で紹介されている現代のケア方法と重なっていたことです。

日本歯科医師会「テーマパーク8020」ブラッシングお口の予防とケア

「40年以上前に新聞で知った方法が、今も大切な考え方として受け継がれている」

これを知ったときは、自分が続けてきた習慣に大きな意味を感じて大変うれしく思いました。私自身はこの磨き方が完全に習慣化しており、磨いた後は歯がとてもきれいになると実感しています。おかげさまで、これまで歯科医院で「歯周病です」と言われたことはありません。

ただし、これはあくまで私個人の体験談です。「この磨き方をすれば絶対に歯周病にならない」と医学的に証明されたわけではありませんので、予防や治療については必ず歯科医師の専門的な指導を受けてくださいね。

「朝起きてすぐ」の歯磨き習慣は2年前から

もう一つ、私が約2年前から取り入れている習慣が「朝起きて、朝食を食べる前にすぐ歯を磨くこと」です。

睡眠中は唾液の分泌が減るため、口の中の細菌が増殖しやすく、朝のネバつきや口臭の原因になります(日本歯科医師会資料より)。朝一番にお口の中をすっきり洗うことで、爽やかに一日をスタートできています。

こちらも「起床直後の歯磨きで糖尿病が防げる」というわけではありませんが、私個人としてとても気持ちよく続けられている大切な習慣です。


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口腔ケアは全身の健康管理につながっています

今回調べていく中で、私は過去に読んだ新聞記事(千葉大学病院での取り組み)を思い出しました。手術を受ける患者さんに対し、事前に歯科専門の口腔ケアを行うことで術後の経過に良い影響があったという内容です。

改めて調べると、厚生労働省の資料でも「医科歯科連携」の優良事例として取り上げられていました。また、災害時の避難所生活における口腔ケアの重要性も、厚生労働省や日本歯科医師会から発信されています。水不足などでケアがおろそかになると、特にご高齢の方では「誤嚥性肺炎」などの重大な感染症リスクが高まるためです。

お口のケアは単に歯の見た目をきれいにするだけでなく、病気治療、手術の前後、そして災害時に至るまで、全身の健康を守るために欠かせない役割を果たしているのです。

今日覚えておきたい3つのポイント

難しい専門用語を省き、大切なポイントを3つに整理いたしました。

  1. 糖尿病と歯周病は、お互いに影響し合います
    糖尿病があると歯周病が悪化しやすく、歯周病の炎症が血糖コントロールを妨げる可能性があります。
  2. 歯周病の治療は、全身の健康維持にも関係します
    ガイドラインでも推奨されていますが、誰でも一律に数値が下がるわけではないため、日頃の予防と治療を根気強く続けることが大切です。
  3. 毎日のセルフケアと歯科医院での専門管理を両立しましょう
    丁寧な歯磨きや歯間ケアに加え、定期的に歯医者さんでプロのチェックを受けましょう。持病のことも忘れずに伝えてください。

私が40年以上続けた歯磨きから、シニアの皆さんに伝えたいこと

40年以上前に新聞記事をきっかけに始めた歯磨き。そして2年前から始めた朝の一習慣。

当時は「良い磨き方を知ったな」と思って続けていただけでしたが、後になって糖尿病との深い関係を知り、「自分が長年やってきた習慣には、こんなにも意味があったのか」と感慨深い気持ちになりました。

医学的な結論を私個人が出せるわけではありません。それでも、この記事をきっかけに「そういえば最近、歯医者さんに行っていないな」「糖尿病の治療中だけど、お口のケアも大切なんだな」と気づいてくださる方がいらっしゃれば、これほどうれしいことはありません。

まとめ|歯を守ることは、健康を守ることにつながる

糖尿病と歯周病には深い関係があります。血糖値の管理と一緒に、歯や歯ぐきの健康にもしっかり目を向けていきましょう。

まずは毎日の丁寧な歯磨きからスタートし、歯間ブラシやフロスを取り入れてみてください。気になる症状があれば早めに歯科医院へ相談し、持病があることも伝えておきましょう。

ミタラウスゲ
ミタラウスゲ

60代を過ぎると健康に関する悩みが増えてきますが、特別なことを急に始める必要はありません。毎日続けられる小さな習慣を重ねていくことが、これからの健康を守る確実な一歩となります。


今回ご紹介したお話は、シニア世代の健康管理のほんの一部分です。血圧・免疫・睡眠・フレイル・脳の健康などを総合的にまとめた記事もございますので、気になる方はぜひ参考にしてみてください。

🔷60代からの健康完全ガイド|血圧・免疫・睡眠・フレイル予防まで総まとめ👇

Q&A|糖尿病と歯周病についてよくある質問

Q:糖尿病と歯周病には本当に関係がありますか?
A: はい。双方向の関係があると考えられています。糖尿病があると歯周病が悪化しやすくなり、反対に歯周病の炎症が血糖コントロールに悪影響を及ぼす可能性があります。

Q:歯周病になると糖尿病になるのでしょうか?
A: 歯周病だけが直接の原因になるわけではありません。糖尿病には遺伝、食生活、運動不足など様々な要素が関与します。ただし、双方に関連性があるため口腔ケアは非常に重要です。

Q:歯周病を治療すればHbA1cは下がりますか?
A: 改善する可能性が示されており、日本糖尿病学会の「糖尿病診療ガイドライン2024」でも推奨されています。ただし効果には個人差があり、「必ず一律で数値が下がる」という意味ではありません。

Q:糖尿病の治療を受けている場合、歯科医院にも伝えたほうがいいですか?
A: はい、必ず伝えてください。服用薬やインスリンの有無、血糖値の状況を共有することで、医科と歯科が連携した安全な治療が可能になります。

Q:歯磨きだけしていれば歯周病を防げますか?
A: 毎日の歯磨きは基本ですが、落としきれない歯石などは歯科医院で除去してもらう必要があります。セルフケアと定期的なプロケアの両方が大切です。

Q:40年以上続けている歯磨き方法なら、歯周病を防げるのでしょうか?
A: 私個人はトラブルなく過ごせていますが、医学的に「絶対に防げる」と保証されたものではありません。あくまで体験談として参考にし、具体的なケアは歯科医師にご相談ください。

参考にした主な公的・専門機関の情報

この記事では、信頼性の高い情報を正確にお伝えするため、主に以下の公的・専門機関の発表資料を確認しています。

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