高齢者で、ペットを飼いたいと思っている人が増えています。

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今、老後の心の癒しや、世話をすることで生活が規則正しくなり、運動不足が解消されるなど、健康にいいということで、高齢者でペットを飼いたいという人が増えています。
ところで、どうすれば、高齢者が安全・安心にペットを飼うことができるでしょうか。

この記事を読めば、以下のような悩みや疑問を解決できます。
- 自分にあったペットはなんだろうか。
- どこに行けば手に入れることができるか。
- 値段はどれくらいか。
- 飼い続ける為には、どのくらいの手間や費用がかかるか。
- 高齢者が、ペットを飼うときの注意点はなにか。

ペットを飼うことは、大切な命を預かるということでもあり、軽はずみには始められません。この記事を参考にしていただき、生涯を共にできるペットと出会い、満ち足りたペット生活が実現できるように頑張りましょう。それでは参りましょう。
高齢者へのお勧めペットは?飼いたい時は冷静に判断が必要です。

高齢者が、自分にあったペットを選ぶには、以下の項目を考慮する必要があります。
- 世話をする時間:
- 散歩や遊び、世話などに自分がどれくらいの時間かけることができるか。
- 世話をする体力:
- 例えば、犬の場合は、毎日散歩に連れて行くのが理想。自分の体力で無理のない範囲で世話できるペットか。
- 経済力:
- 購入費用、飼い続ける費用、病気やケガをした場合の緊急時の費用が、自分の経済力で負担なく賄えるか。
- 住環境:
- 広さは適当か。マンションなどで、ペットの飼育が制限されていないか。近くに散歩できる公園や、診てもらえる動物病院があるか。吠えやすい犬などは近所に迷惑な場合もあります。
- アレルギー他ペットからうつる病気:
- どのようなペットから、どのような病気が起こる可能性があるかの知識はあるか。
- ペットの性格:
- 自分の性格やライフスタイルに合った性格のペットか。例えば、高齢者では活発な犬種、大型犬は不向きです。
- 寿命:
- ペットの寿命は種類によって異なります。長生きするペットの場合、最後まで責任を持って世話できるか、又は誰かに後を託せるか考える必要があります。
高齢者でペットを飼いたい時。お勧めペットは。

ここからは、これまでの条件を満たすことを前提として、高齢者でも安心して飼えるペットを厳選して紹介いたします。

尚、アパートなどでペットを飼うことが出来ない方には、ロボット型のペットもあります。最近では、優れものも多いです。興味がある方は、こちらを参考にして下さい。
犬(小型犬)
- 寿命 12年から18年
- 特徴 感情表現も豊かで、共に暮らすペットとしては最高の伴侶になれる動物です。主人に忠実で、しつけをきちんとすれば言うこともよく聞きます。高齢者に適した犬は、扱いやすい小型犬で、性格のおとなしい犬種(シーズー、パグ、マルチーズ等)がおすすめです。病気の回復期や、リハビリ時に散歩を一緒に出来る、頼もしい存在です。
- 躾 子犬の時から飼うのであれば、生後1ヶ月から3ヶ月が重要な時期です。好奇心が強い時期なので、愛情をもって人の手にならせ、色々な体験をさせれば、扱いやすい家庭犬にそだてることができます。又、ケージにならしておくことも大切です。犬種によってトリミングが必要なものもありますので、注意が必要です。
猫
- 寿命 13年から20年
- 特徴 丸い顔に大きな目、モフモフの体、愛される要素を全てもったペットです。性格もおとなしく、愛玩動物として常にトップを走っています。
- 躾 子猫のうちから人の手にならせば、落ち着いた猫になります。家に迎え入れたら、まず、トイレの場所を教えます。綺麗好きな性格なので、トイレのしつけはさほど大変ではありません。子猫の内にやっておきたいしつけは「爪とぎ」です。爪のとぎ場所は根気よくおしえましょう。

犬や猫は寿命が長いので、子犬、子猫ではなく、成犬、成猫を飼うのもひとつの方法です。成犬、成猫なら性格や癖もある程度、把握できるでしょう。
モルモット
- 寿命 4年から6年
- 特徴 大きさは三等身ほどで、ずんぐりしています。性格はおとなしく、しぐさを見ているだけで癒されます。
- 躾 はじめは、こわがって人をさけることもありますが、根気よくならしていけば、よくなつき、甘えん坊でかわいい伴侶になります。性格はおっとりしていますが、警戒心が強いので、ストレスのない落ち着ける環境を用意してあげましょう。
セキセイインコ
- 寿命 10年
- 特徴 鳥の中でも頭が良く、手乗りにできるペットです。
- 躾 鳥は本来、空を自由に飛んでいる生き物なので、かごの中に押し込めっぱなしでは、ストレスがたまる為、時々は、外に出してやるのが理想です。その為にも、手乗りで人間を恐れないように訓練がしやすいインコは、鳥の中でも絶好のペットと言えます。手乗りにするコツは、雛から差し餌をして育てるのが一番です。もし、それが無理なら、ペットショップで差し餌で育ったものを選びましょう。人の手を恐れないので、飼い始めもトラブルなく自宅飼いに移行できます。
金魚
- 寿命 10年以上
- 特徴 金魚は世話も楽で、高齢者には扱いやすいペットです。水中をゆったり泳ぐ姿には癒されます。
- 注意点 注意が必要な点は、店で購入するときは稚魚がほとんどの為、どれくらい大きくなるか店でよく確認が必要です。水槽は思いのほか重たいので、自分が扱える水槽をイメージして、成魚になってもストレスなく育つ大きさの金魚を選びましょう。
高齢者でペットを飼いたい時。手に入れられる場所について。

犬(小型件)シーズー、パグ、マルチーズ、猫
- ペットショップ
- メリット:
- 多種多様な犬種や猫種の中から、自分の好みのペットを選ぶことができます
- 健康状態や血統書などの情報が、比較的詳しく分かることが多いです
- 購入後も、ペットショップで相談できることが多いです
- デメリット:
- 価格が比較的高額な場合があるので注意が必要です
- 生まれたばかりの子犬や子猫を販売している場合もあり、親犬や親猫とのふれあいがない状態で育っている可能性があります
- ブリーダーから購入
- メリット:
- 血統書付きの犬や猫を手に入れることができます
- ブリーダーから直接犬猫の性格や健康状態について話を聞くことができます
- 子犬や子猫がどのように育てられているかを見学できる場合もあります
- デメリット:
- ペットショップと比べて高額な場合があります
- 悪質なブリーダーも存在するため、信頼できるブリーダーを見つける必要があります
- 動物保護施設(シェルター)
- メリット:
- 捨てられたり、飼い主が手放した犬猫を引き取り、新しい家族を探す施設です
- 多くの場合、引き渡し前に避妊・去勢手術が済んでいます
- 費用が比較的安価であることが多いようです
- デメリット:
- 過去にどのような環境で生活していたか分からない場合があります
- 健康状態に問題がある場合もある場合があります。大事をとって、購入後は獣医師に健康診断を依頼する方法もあります
- 種類や年齢が限られている場合があります
- 知人・友人から譲り受ける
- メリット:
- ペットの性格や健康状態について、事前に知ることができます
- 無料で譲り受けることができる場合もあります
- デメリット:
- 譲り受けたペットに問題があった場合、相手にクレームを持ち込むことは難しいでしょう
モルモット、セキセイインコ、金魚
- 店頭販売
総合ペットショップ、専門ペットショップがあります。小売販売は、「動物取扱業登録番号」を取得しているショップを選びましょう。 - ネットショップ
初心者の場合は特に、実物を見ることが出来ないのでお勧めできません。
値段はどれくらい。月々の維持費や手間はどれくらい。

犬(小型犬)シーズー、パグ、マルチーズ
- 購入価格 ¥50,000〜¥200,000
- エサ ¥5,000〜¥10,000/月 ドックフード(ドライフード、缶詰)。犬の年齢にあわせてのペットフードが市販されています
- 医療費 ¥10,000〜¥20,000/年
- 飼育用グッズ 犬用ゲージ、ベッド、エサ・水入れ、トイレ、首輪、リード、キャリーカート
- どのような世話が必要か 清掃、散歩、爪切り、トリミング
犬を飼う時、守らなければいけない事は以下です。法律で決まっていますので、必ず守りましょう。
- 犬の居住地の市町村に飼育登録を行う。飼い主や飼い主の住所が変わった時には、同様に変更の登録が必要。
- 狂犬病のワクチン接種を年に1度実施しなければいけない。
法律では規制はありませんが、犬を守るために各種ワクチンの接種が可能です。状況にあわせておこなっておく方が安心です。
猫
- 購入価格 ¥30,000〜¥100,000
- エサ ¥3,000〜¥7,000/月 キャットフード(ドライフード、缶詰)。猫の年齢にあわせてのペットフードが市販されている。猫はタウリンを体内で作れない為、キャットフードにはそれが含まれている。犬はタウリンを体内で作ることができるので、ドッグフードには含まれていない。その為、猫にドッグフードは厳禁です。
- 医療費 ¥5,000〜¥15,000/年
- 飼育用グッズ 猫用ケージ、ベッド、エサ・水入れ、猫砂、トイレ、爪とぎ
- どのような世話が必要か 掃除、爪切り、ブラッシング
法律では規制はありませんが、猫を守るために各種ワクチンの接種が可能です。状況にあわせておこなっておく方が安心です。
モルモット
- 購入価格 ¥50,000〜¥200,000
- エサ ¥5,000〜¥10,000/月 モルモット用のペレットと干し草。モルモットはこの他に、生野菜や果物は大好物。与えすぎに注意すれば、喜びます。
- 医療費 ¥3,000〜¥10,000/年
- 飼育用グッズ ケージ、巣箱、床材(ケージの下にひく広葉樹のチップ等)、エサ入れ、水入れ、巣箱、チューブロック(歯を適正な長さに保つためのかじり石)
- どのような世話が必要か グルーミング(毛づくろい)、爪切り
セキセイインコ
- 購入価格 ¥5,000〜¥15,000
- エサ ¥2,000〜¥3,000/月 セキセイインコ用のシード(穀物種子)、及びペレット。シードを主体にペレットを少し混ぜるのがいい。
- 医療費 ¥3,000〜¥7,000/年
- 飼育用グッズ 小鳥用ケージ、止まり木、エサ・水入れ、葉差し、水浴び用容器
- どのような世話が必要か 掃除、エサやり、水替え、放鳥
金魚
- 購入価格 ¥500〜¥3,000
- エサ ¥500〜¥1,000/月 金魚用に配合飼料(粒・フレーク・半生の各タイプ)。パン・ご飯粒、麩は水が汚れるので控える
- 医療費 ¥1,000〜¥3,000/年
- 飼育用グッズ 水槽、底砂、エアーポンプ、水質維持フィルター、水草、水質調整剤など
- どのような世話が必要か 掃除、水換え、エサやり

飼う種類によっては、高額な医療費がかかることもあります。そのような時は、ペット保険を検討するのも有効です。ペット保険の情報については、以下を参考にしてください。
高齢者ペットを飼いたい時の注意点はなにか

- 日常の世話: ペットの世話は、散歩、食事、トイレの掃除など、体力が必要です。自分の体力と相談して、無理のない範囲で世話できるペットを選びましょう。
- 近隣住民への配慮: 騒音や衛生面など、近隣住民への配慮も大切です。
- ペットが原因で発症する病気について: ペットからの感染は触ったり、キスをしたりすることによる直接感染、糞便や尿に触れた手で口や目を触る、毛などの糞塵を吸い込むなどの間接感染があります。感染予防の為に、ケージなどを定期清掃し、清潔を保つ。キスはしない。接触した場合は、手洗いうがいなどを行いましょう。又、ペットに、獣医師による健康診断を受けさせたり、ワクチンの予防接種を受けるなども感染症を予防する対策になります。
- 病気や怪我: 高齢者は病気や怪我をしやすいため、ペットの世話が困難になる可能性も考慮しましょう。緊急時の対応についても考えておくことが大切です。
- もしもの時の預け先: あなたにもしものことがあった時の預け先を確保しましょう。
緊急時の対応、もしもの時の預け先については、以下を参考にしてください。
ペットが飼えない方に、ペットロボットのご紹介
高齢者の方におすすめのペットロボットは、近年非常に注目されています。リアルな動物の動きや温もりを再現し、心の癒しやコミュニケーションの機会を提供してくれるロボットが数多く登場しています。
ペットロボットの種類
高齢者におすすめのペットロボット
ここでは、代表的なペットロボットをいくつかご紹介します。

パロ
アザラシの形をしたセラピーロボットで、世界中で多くの介護施設に導入されています。撫でると気持ちよさそうに鳴いたり、目を閉じたりするなど、まるで生きているような反応をします。
Qoobo(クーボ)
しっぽを振るクッション型のロボットです。撫でるとしっぽを振り、まるで生きている動物のようです。シンプルな構造ですが、癒し効果は抜群です。


aibo(アイボ)
ソニーが開発した犬型のロボット。人工知能を搭載しており、成長したり、感情表現が豊かになったりします。
BOCCO emo(ボッコエモ)
コミュニケーションロボットとして人気が高いです。家族や友達と音声メッセージのやり取りができ、孤独感を解消してくれます。

選ぶ時のポイント
- 誤動作や部品の破損など、安全面をしっかりと確認しましょう。
- 撫でると反応する、声に反応するなど、どのような機能があるか確認しましょう。
- 定期的な充電やメンテナンスが必要かどうか確認しましょう。

ペットロボットは、高齢者の生活を豊かにする可能性を秘めています。しかし、ロボットはあくまでも道具です。ペットロボットとの暮らしを検討する際は、メリットだけでなくデメリットもよく理解し、ご自身のライフスタイルに合ったものを選ぶことが大切です。
あなたに何かあった場合、ペットの為に備えをしておきましょう

自分が急病などで入院した際などに、代わりに世話を引き受けてくれる預け先をあらかじめ決めておきましょう。
今、兵庫県尼崎市のNPO法人「C.O.N」が、「もしもに備えるチェックシート」を作成し、ホームページ上のブログで公開されています。

とても参考になるので、入手して項目を記入し、家族などと共有しておきましょう。記入項目には、入院や体力の衰えで最後まで飼えなくなったペットの預け先や、引き取り手の名前、連絡先、ペット情報(年齢、不妊・去勢手術の実施の有無)などがあります。
もし、引き取り手が見つからない場合は、地域の動物愛護団体を探して相談しましょう。
ペット保険

ペットが病気になった場合、公的な保険がないので、全て実費になります。そのような時の備えがペット保険です。

ペット保険の利用の流れをつかんでおきましょう。
- 1番目資料の請求
- 2番目保険会社選び
- 3番目加入審査
加入時には、健康であることが基本条件。健康状態によっては加入できない場合もあります。一般的に加入審査で問われるのは、年齢や健康状態、過去の病歴、受信歴、ワクチン接種の有無、飼育状況などです
- 4番目申し込み
ペットの健康診断書の提出が、保険加入の条件になっている会社もあります。その場合、申し込み書類と一緒に検診用紙が同封されてくるので、動物病院で健康診断を受けて、その結果を提出します。
- 5番目加入
加入から約1ヶ月から2ヶ月で保証が開始されます。
- 6番目給付
給付金の受け取り方は事前に確認しておきましょう。又、免責事項などの確認も重要です。

次に、主なペット保険を扱っている保険会社を紹介します。選択は自己責任です。よく吟味して選びましょう。

最後に


ペットと暮らすことは、高齢者の生活に多くの喜びをもたらします。しかし、責任を持って最後まで面倒をみることが大切です。ご自身の体力や生活環境に合わせて、慎重にペットを選び、快適な生活を送ってください。