「年金だけで生活していけるのか不安…」この不安を解決しましょう

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年金での暮らしは、限られた収入の中で生活を維持する必要があり、多くの方が「やっていけるのだろうか」と不安を抱えています

でも、生活費の実態を正しく把握し、支出の見える化と工夫を取り入れることで、不安なく年金で生計を立てることは十分に可能です。

この記事では、不安なく年金暮らしを続けるテクニックを紹介いたします。現在、年金暮らしをされている方にも、ヒントなれば嬉しいです。それでは、参りましょう。
年金生活に移行する前にやっておくべき事

勤め人から、年金生活に移行する前に、次の手続きはお済ですか。まだのようなら、済ましておきましょう。
保険を、健康保険の任意継続にするか、国民健康保険にするか選択する
会社勤めをされていた方の場合、退職することにより健康保険の対象外になってしまうため、そのまま、健康保険を任意継続するか、新たに国民健康保険に加入するかの選択が必要です。以下の記事を参考にして、安い保険料で済む方を選択しましょう。
高年齢求職者給付金を受け取る
65歳未満で退職された場合は、失業保険の対象になります。65歳以上で、退職された場合には失業保険の代わりに「高年齢求職者給付金」の対象になります。「高年齢求職者給付金」を受給する方法は、以下の記事を参考にしてください。
安心の年金暮らし、その実現のテクニックとは?

次の手順を実行し、あなたの年金生活を豊かにしましょう。
- STEP1: 世の中の夫婦世帯・単身世帯それぞれの、平均的な生活費を確認する。
- STEP2: 自分の生活が平均と比べてどうなのかを客観的に判断する。 平均と比べて、出費が多い、食費や光熱費、通信費といった変動費があれば見直しを行う。
- STEP3: 支出を年間で把握し、※貯蓄簿を作成して資産管理し、「いつ、何にお金が必要か」を把握する。
- STEP4: 収支のバランスが悪い場合、必要に応じて、1.副収入を得る、2.住居費他の固定費を見直すことにより、バランスをより安定させる。

老後の生活において一番大切なのは、「お金の不安に振り回されず、自分らしい暮らしを続けること」です。このステップを踏めば、年金暮らしを前向きに捉えることが出来るはずです。

それでは、このステップごとに具体的にどうすればよいか、以下、解説いたしましょう。
STEP1: 夫婦世帯・単身世帯それぞれの、平均的な生活費を確認する

次は、65歳以上のシニア夫婦の平均的な年金収入に対して、必要な生活費についての平均値を比較したものです。
(出典:総務省統計局が実施している家計調査のデータ2023年度)

続いて、同資料から、65歳以上のシニア単身者の平均的な年金収入に対して、必要な生活費の平均値を比較したものは以下です。

表を見て分かる通り、年金収入より支出の方が若干多いです。これは、厳しい現実ですが、以下の出費ごとの節約のテクニックを駆使して、収支のバランスを良くしましょう。
STEP2: 自分の生活に必要な変動費が平均と比べて多い場合、是正する。
変動費の是正は以下のような取り組みを行いましょう。
食費の見直し
- 食費を抑えるには、外食を減らして自炊を習慣にする。
- 無駄買いを防ぐために、冷蔵庫などの食品の在庫確認と計画的な買い物が重要。
- 節約には、まとめ買い・冷凍保存、激安スーパー、タイムセールなど、安い店の活用が効果的。
詳しい食費の見直しはこちらの記事を参考にして下さい。
光熱・水道費の見直し
- エアコンの温度設定を1度変更するだけでも、消費電力に大きな差が出る。
- 冷房時は28度、暖房時は20度を目安に設定し、扇風機やサーキュレーターを併用することで効率的に空調を行える。
- 高齢者向け割引プランや時間帯別料金プランを利用すると、光熱費を節約できる可能性がある。
- LED電球の使用や待機電力のカット、不要な電化製品のコンセント抜きなど、日々の小さな工夫が年間の大きな節約につながる。
家具・家事用品の見直し
- 必要性の見極め:買う前に本当に必要かを冷静に判断する。
- 今ある物の活用:修理・手入れ・リメイクで延命を図る。
- 買うなら賢く:中古・セール・ポイントを駆使してお得に買う。
- 消耗品は効率的に:詰め替え・再利用・手作りでコスト削減。
- ムダを減らす工夫:レンタル活用と不用品の整理で無駄を防ぐ。
被服・履物の見直し
- 衝動買いを避け、手持ちの服を把握して本当に必要なものだけ購入する。
- 地域のバザーやフリーマーケットも活用できる節約手段であり、安価に掘り出し物を見つけられることがある。
- 長持ちする質の良い服や着回しやすいデザインを選ぶ。
- セールやアウトレット、フリマアプリやリサイクルショップを活用する。
- 洗濯・保管・修繕など、適切な手入れで服や靴を長持ちさせる。
- 衣替えで整理・計画を行い、体型維持も意識して無駄な買い替えを防ぐ。
保険・医療費の見直し
- 高齢者向け医療制度(後期高齢者医療制度、国民健康保険、協会けんぽ)を活用し、自己負担を軽減する。
- 高額療養費制度を利用し、月々の自己負担限度額を超えた分を払い戻してもらう。
- ジェネリック医薬品を使い、薬代を節約する。
- 市区町村の医療費助成制度や補助金を活用して負担を軽減する。
- 定期的な健康診断や予防に努め、医療費の発生を抑える。
交通・通信費の見直し
- 交通費の節約には、シニア割引や回数券の活用、外出回数の工夫、徒歩・自転車の利用が効果的。
- 自動車の見直しも重要で、維持費削減のためにカーシェアや免許返納も検討を。
- 通信費節約は、スマホプランの見直しや格安SIMへの乗り換えがポイント。
- 固定電話やネット回線の必要性を見直し、不要なサービスは解約を。
- 情報収集と定期的な見直しを行い、無理なく続けられる節約を意識することが大切。
自動車を廃車にするか、免許を返納するかの判断、及び手続については、以下の記事を参考にして下さい。
教養娯楽費の見直し
- 図書館や公園など、無料・安価な公共施設を活用して趣味を楽しむ。
- 家庭菜園やハイキングなど、自然を取り入れた活動で心身をリフレッシュ。
- 高齢者向けの交通割引や徒歩・自転車を利用して交通費を節約。
- シニア割引や不用品の再利用、サブスク解約で日常の支出を見直す。
シニア割などの、お金を節約するお得なレジャー情報については、以下の記事を参考にして下さい。
その他の消費支出の見直し
- 新聞購読をやめ、ネットで無料購読できるニュースサイトを利用する。
- 自分の健康に寄与する最低限のサプリメントのみ残し、不要なものはやめる。
- ライフスタイルの変更に合わせ、それまで利用していた手数料のかかる、不要な会員カードを解約する。例えば、定年後はフォーマルウェアの使用はなくなるので、紳士服の会員カードは不要となる。
STEP3: 貯蓄簿により資産管理をし、不意の出費がないように努める。

老後の不安を和らげるには、計画的な貯蓄管理が効果的です。これまで述べてきた出費を減らすことによって、余った資金を有効に活用するために以下のような貯蓄簿を作りましょう。

- 目的別積立表に将来必要になる出費について、積み立て目標額と毎月の積立額、積立残高を記入する。
- 貯蓄簿に収入と支出を月ごとに記入。これは家計簿と同様です。
- 貯蓄簿と積立表は、矢印のように関連しています。
貯蓄簿には、総貯金額・毎月の入出金・目的別(医療・旅行・修繕など)の積立額を記録します。
たとえば「医療費用に月1万円積立」など、使い道を明確にして貯めると安心感が増します。
毎月記録・見直しを習慣にすることで支出抑制や家計改善にもつながります。
ノートでもアプリでも構わないので、使いやすさを重視して続けることが重要です。
STEP4: 必要に応じて副収入を得る。又、固定費を見直し収支のバランスを安定させる。
副収入を得るには
- シルバー人材センターや在宅軽作業が充実しており、高齢者向けの仕事が増加。
- 草刈りや清掃作業、保育補助など体力に負担の少ない仕事も多い。
- ハンドメイド作品の販売や在宅ワーク(文章作成・翻訳など)も人気。
- スキルシェアサービスの活用やシニア向け就労支援制度を利用することが有効。
- 有効なポイ活が出来るように、ポイントサービスを整理する。
スキルシェアサービスは、個人が得意なスキルを提供し、必要な人が購入する仕組みです。
ココナラやタイムチケットなど、多様な形式・ジャンルのサービスがあります。
具体的に副収入を得る情報については、以下を参考にして下さい。



自分の生活に必要な固定費が平均と比べて多い場合、是正する。
- 年金生活での住居費削減には、まず現在の状況を見直すことが肝心です。
- 持ち家なら固定資産税の軽減措置や住宅ローンの見直し、リバースモーゲージ活用や一部賃貸も検討できます。
- 賃貸なら、より安価な物件への住み替えや公営住宅への申し込みを検討しましょう。
- 高齢者向け優良賃貸やUR賃貸、自治体の家賃補助制度も確認しましょう。
- いずれも、お住まいの自治体窓口などで相談することが重要です。

終わりに


年金生活は、苦しいもの不安なものという、マイナスのイメージが付きまといがちです。ですが、発想を転換することによって、経済的にも、精神的にも豊かに暮らすことは可能です。

定年前の生活が、正常だったとは誰も言えません。年金生活にライフステージが変わったのなら、それに合わせば、快適に過ごせます。お互いに、頑張りましょう。