「シニアでもキャリアを活かして出来る仕事」は存在します。探せます!
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職安で、求職をあせって不本意な仕事につかないように心がけましょう。
定年退職をしたのはいいけれど、求職活動を進めているが「職安」では、なかなか自分が望む仕事がないね。ちょっと最近焦っている。
私もパートに出ているけど、私の収入と私達の年金では、生活が苦しいわね。お父さんには苦労をかけるけど、どうすればいいのかしら。
キャリアを持って、退職した人でも、年齢が60代となると「職安」での求人は急に不利なものになってきます。あせって、不本意な仕事を選ばざるを得ない人もすくなからずいます。
今回は、そのような状況にあるシニアでも、キャリアを活かして出来る仕事を見つけるにはどうすればいいか、その情報をご提供しましょう。
キャリアを活かす職場が探せる、楽々転職の実践。
次の4つを順を追って実践することで、ストレスのなくキャリアを活かす楽々転職をすることが可能です。
- 仕事は必ず見つかります。気持ちを落ち着かせましょう。
〇最低でも就職できる、セーフティーネットがあることを認識します。
〇シニアは求職活動には恵まれた存在であることを認識します。 - 求職活動を支える経済的支援。給付金を確認しましょう。
〇高年齢求職者給付金などの給付金と保険の「任意継続」、国民保険について確認します。 - キャリアを活かす、楽々求職活動を始めましょう。
〇あなたは一人ではない、あなたの求職活動を支援する制度について説明します。
〇シニアの転職先は実は幅広く、有利であることを認識します。 - キャリア不足が不安な方には、公的支援を受けてスキルアップする方法をお伝えします。
それぞれについて、解説します。それでは参りましょう。
仕事は必ず見つかります。気持ちを落ち着かせましょう。
求職を、「職安」のみに頼っていると思うような仕事がないため、心は不安定になりがちです。焦って不本意な仕事に飛びつかないためにも、シニアの転職は以下ように恵まれた環境にあることを自覚して、落ち着いて求職活動をしましょう。
- 生活費が年金では賄えない場合の補填として職探しをしているのであれば、フルタイムで働く必要はない。勤務時間を柔軟にコントロールすることで求職の幅が広がる。
- 現在は、慢性的な人手不足。仕事を選ばなければかならず就職できる。
- 少子化対策として、シニアの再就職の為の支援を国は積極的に行っている。手当をもらいながら、新たなスキルを身に着けることもできる。
フルタイムで働く必要はない。年金の補助として収入を得ればよい。
あなたは子育ても済んでいて、年金生活であるなら日々の生活費の不足分を満たす仕事を選べばいいのです。フルタイムで働く必要はありません。このことは求職先候補が多くなり、求職活動がぐっと楽なものになります。そのためには、まず、自分はいくら稼げばいいのか把握することが大事です。把握の仕方はこの記事の最後に「家計収支計算書の作り方」としてまとめています。そちらをご覧ください。
現在は、慢性的な人手不足。仕事を選ばなければかならず就職できる。
現在は人手不足。企業は人探しに困っています。特に、中小企業にはなかなか人材は集まりません。規模を選ばなければぐっと求職の成功確率があがります。又、規模や景気に関係なく慢性的に人手不足の業種もあります。仕事を選ばなければ必ず就職できます。もし、キャリアを活かす再就職活動が思わしくないなら、このような時こそ、職安を利用しましょう。そこで、急場をしのぎ、望む仕事を探せばいいのです。
又、アルバイトで急場をしのぐときは、注意すべき点として以下の記事にまとめていますので、参考にしてください。
職安で紹介している主な職種は以下。
- 清掃作業員
主として、施設内など決められた場所の清掃作業が中心。一定の体力は必要だが、自分のペースで黙々と作業ができるのが魅力。人と接するのは少し苦手と感じる人でも働きやすい職種。 - 警備員
工事現場などの交通誘導など。警備員は研修制度があり、未経験でも応募可能。日勤や夜勤など、様々なシフトがあり、自分のライフスタイルに合わせやすい。ただ、屋外での業務が多い場合、天候に左右されやすい。体力や集中力が求められる場面もある、人々の安全を守るやりがいのある仕事。 - 駐車監視員
指定されたエリアを巡回し、違法駐車車両を発見、データを記録し、確認標章(黄色い張り紙)を貼り付け、結果を警察署長に報告する仕事。地域の安全と治安の向上に貢献できる喜びがある反面、悪天候の時はつらく、又、違反者からクレーム等のトラブルに巻き込まれることがある。 - 施設管理者
施設の設備を維持・管理する仕事。具体的には、電気設備や空調設備の点検・保守、清掃、警備、防災対策などを行う。シフト制が多く、残業が少ないため、プライベートの時間を確保しやすい。資格がなくても始められる仕事が多く、シニアでも挑戦しやすい。ただ、施設利用者からのクレーム処理でストレスを感じることも多く、清掃や設備の点検で汚れることがあるため、3K(きつい、汚い、危険)のイメージがつきまとう。 - 介護スタッフ
仕事には、利用者の日常生活をサポートすることが含まれる。具体的には、食事や入浴、排泄の介助、レクリエーションの企画・実施などがある。また、利用者やその家族とのコミュニケーションも重要な役割。介護の現場は、慢性的な人手不足。事務関連や介護補助なら無資格からでも応募可能。
自信をもちましょう。
若い方と違って、シニアであるあなたは、次の様な立場であることから、企業にとってはありがたい存在です。自分は就職先で重宝がられる存在であることを知って自信をもちましょう。
- 経験やスキルを活かし、多業務がこなせる。
- 即戦力となる。
- 遅刻などなく、定着率がよい。
- 従業員との関係がよく、社内で潤滑油の役割を果たせる。
- 時間的に余裕があり、勤務時間に融通が利きく。多様なシフトに柔軟に対応できる。
求職活動を支える経済的支援。給付金を確認しましょう。
当座の生活の糧となる、シニアのための失業保険をもらいましょう。
仕事を探すのにあたってまず必要なのは、失業中の生活を支えるための資金です。シニアの失業にあたっては、以下のような給付金があります。手続きをおこたらず取りこぼしがないよう必ず満額をもらいましょう。
転ばぬ先の杖。健康保険の任意継続か国民保険の得なものを選択しましょう。
安心の生活には、病気やケガをしたときに支えとなる公的保険が欠かせません。退職してからは、会社勤めの時の健康保険は原則として切れてしまいますので、変更が必要です。タイプは2つ、「健康保険の任意継続」と「国民保険」です。どちらがお得かは、以下を参考にして下さい。
キャリアを活かす、楽々求職活動を始めましょう。
あなたは一人ではない、あなたの求職活動を支援する制度があります。
生涯現役支援窓口
職安にあるサービスで、特に、65歳以上の再就職支援に力をいれています。ただし窓口の設置は職安ごとに違いがあるため、職安のホームページで調べるか、電話で問い合わせする必要があります。
- 対象:概ね60歳以上の求職者:在職中の方も含まれます
- 申請・手続き:職安
キャリアコンサルタント
職安に求職者登録することで、無料で受けられるサービスです。求職者の今までの仕事の棚卸をサポートしたり、求職活動のアドバイス、履歴書、職務経歴書の書き方指導、面接の受け方、求職方法、仕事の検索の仕方など様々なことをサポートしてくれます。
- 対象:求職登録者
- 申請・手続き:職安
転職エージェント
転職を希望する求職者と人材を探している企業をつなぐ以下のようなサービスをしてくれます。利用することで、転職活動が効率的に進み、より良い条件での転職が期待できます。エージェントへの報酬は企業側から払われるため、求職者は登録をするのみで、原則無料で利用できます。但し、求職者はある程度のキャリアやスキルを持っている方が中心になります。
- 求職者のスキルや経験、希望条件をヒアリングし、最適な転職先を提案
- 一般には公開されていない非公開求人も含め、求職者に合った求人を紹介
- 履歴書や職務経歴書の書き方を指導し、企業にアピールできる書類作成をサポート
- 面接の練習やアドバイスを行い、面接でのパフォーマンス向上を支援
- 企業との面接日程を調整し、スムーズな転職活動をサポート
- 入社予定日や年収などの条件交渉を代行
主な転職エージェントは以下。
シルバー人材センター(講習制度)
シルバー人材センターの講習制度は、会員が新しいスキルを習得し、就業機会を広げるためのサポートを提供しています。具体的には以下の講習があります。参加には、シルバー人材センターの会員であることが条件です。申し込み方法については、お近くのシルバー人材センターにお問い合わせください
- 就業支援講習:就業に必要な基礎知識を身につけるための講習。新たな就業分野へのチャレンジも支援。
- 職域拡大技能講習:新しい技能を習得し、コーディネーターやリーダーなどのキーパーソンとなる会員を養成することを目的としている。
- 福祉・家事援助講習:福祉や家事援助に関するスキルを学ぶ講習
- 屋内作業講習:障子や襖の張り替え、保育補助、介護補助、施設清掃、家事支援などの講習
- 屋外作業講習:剪定や雪つり、雪囲い、刈払機作業などの安全講習がある
起業家支援
起業家を目指す人が受けられる「創業者支援講座」は各自治体でそれぞれ運営のかたちが違います。それぞれのお住まいの自治体のホームページなどで検索してください。最も手軽に調べられるサイトは以下を参考にしてください。
設備・運転資金には、以下の支援金が代表的です。これは、営業を開始して受けられる資金なので開業資金は別に用意するひつようがあります。
- 女性・若者/シニア起業家支援金
この支援金は、女性、若者(35歳未満)、シニア(55歳以上)の起業家を対象にした低利融資制度です。新規開業して概ね7年以内の方が対象で、設備資金や運転資金に利用できる。融資限度額は最大7,200万円で、最長2年間の元本返済据置期間もある。
但し、これはあくまで返済する必要がある借金です。シニアの創業であまり大きな借金を負うことはリスクがあるため、慎重な使用が大切です。
シニアの就職市場はこんなにある。あなたは必ず満足な就職が出来る
キャリアを持つあなたにが満足する仕事を探すために、「まず仕事探しは職安で」という、固定観念をすてましょう。この発想の転換に成功できれば、求職活動の視野が広がり様々な可能性が生まれます。職安では待ちの姿勢の為、こちらにキャリアがあってもそれによって求人の内容が変わるわけではありません。それと比べて以下の求職方法は、キャリアを全面に交渉すればそれに見合った就職を手にすることが出来きる可能性は高まります。
シルバー人材センター
- 仕事を紹介してもらうには、会員登録(原則無料)が必要。
年齢は60歳以上の方。健康状態が良好などの条件がある。 - 自分の持つキャリアを明確に説明する。
- 登録後、センターから仕事の紹介を受ける。仕事の内容は、除草、剪定、清掃、事務作業など多岐にわたる。
- 労働時間は週、登録者で40時間まで。月収は平均、4万円から5万円がめやす。
- 中小企業からは、お助け寺のような存在で、重宝がられている。
派遣会社
- オンライン、直接訪問で登録手続きを行う。
- 登録時には、キャリアを明確に表現した履歴書、職務経歴書を提出。
- コーディネータとの面談で、希望する職種や働き方これまでの経緯を話す。
- 必要に応じて、パソコンスキルや専門知識のチェックがある。
- 派遣会社から仕事の紹介を受け、納得した上で就業を決定する。
- 仕事の紹介時には、事前に労働条件や待遇を知ることができる。
- 仕事先とのトラブルは派遣会社が解決してくれる。
- 週に2から3日といった就業形態も選べるので、シニアにはうってつけと言える。
以下にシニア向けの派遣会社のサイトを挙げておきます。
求人サイト
- 求人サイトにアクセスし、無料アカウントを作成
- キャリアを明確に表現した履歴書や職務経歴書を作成、アップロードする。
- 希望する職種や勤務地、給与条件などを入力し検索し、応募する。
- 書類選考を通過後、面接を受ける。
- 内定をもらい就業する。
- 求人サイトを利用することで、多くの求人情報にアクセスできる。
以下にシニア向けの求人サイトを挙げておきます。
顧問サービス、スポットコンサル
- 顧問サービスは上場企業の役員、部長職以上の経験のあるシニアを中小企業などに顧問として派遣するサービス。
- スポットコンサルは、知識・情報・経験をもっている人が個人や企業に1時間程度のアドバイスをおこなうもの。
起業、フリーランス
起業するとは、会社を作ることと個人事業主になることの2つの選択枝があります。個人事業主の内、従業員を雇わず一人できりもりしている人達をフリーランスと呼びます。起業する条件としては、自分のキャリアにあわせた仕事を選ぶことで成功する確率が高まります。又、起業して、7年以内の方に対する支援制度については、「起業家支援金制度」がありますので活用することが出来ます。
コミュニティビジネス
キャリアからのスキルや趣味・特技をもった人が、ボランティアで無料で教え始めたのが、規模が大きくなり、有料になるとそれはコミュニティビジネスと呼ばれるものになります。その発展形として、NPO法人や、会社設立といった本格的なものに変わっていく可能性もあります。
キャリアを活かした転職をするために、訴える力をもった履歴書、職務経歴書を作成しましょう。
キャリアシートの具体的な作成方法は、履歴書、職務経歴書の書き方は以下、「訴える力をもった、履歴書、職務経歴書の書き方」を参照してください。
キャリア不足に悩まれている方は、スキルアップを支援する制度の利用を!
国の支援を受けながらスキルアップする制度をご紹介します。
職業訓練受講給付金
職業訓練を受けながら補助金をもらえる制度です。訓練終了後には就職先の斡旋も受けられます。所属の職安で確認しましょう。
- 対象:雇用保険の対象外、公的職業訓練を受講、一定の要件を満たす場合
- 支給額:職業訓練受講手当 : 月額10万円 その他、通所手当、寄宿手当支給あり
- 訓練期間は2~6か月で、訓練終了後もハローワークの求職活動をサポートを受けられる。
- 申請・手続き:職安
教育訓練給付制度
働く方々の能力開発やキャリア形成を支援するための制度です。厚生労働大臣が指定する教育訓練を修了した際に、受講費用の一部が支給される制度です。以下の3種類があります。
- 専門実践教育訓練:中長期的なキャリア形成に資する訓練。受講費用の50%(年間上限40万円)が支給され、資格取得後に追加支給もある
- 特定一般教育訓練:速やかな再就職や早期のキャリア形成に資する訓練。受講費用の40%(上限20万円)が支給される。
- 一般教育訓練:雇用の安定や就職の促進に資する訓練。受講費用の20%(上限10万円)が支給される
これらの給付制度を利用してキャリアアップをはかり、キャリア転職に成功しましょう。
終わりに
定年退職後の求人は、「求人は職安で」という固定観念を捨てるところから始まります。あなたは無限の力を持っています。落ち着いて素晴らしい求職を実現しましょう。
参考
家計収支計算書の作り方
あなたが年金生活のみで、家計がどのようになるか計算してみましょう。具体的には以下の計算式を埋めることで把握できます。
年金収入 - 必要経費 = 生活余裕額
以下の表に従って、生活余裕額を計算してみましょう。これがマイナスになるとそれが求職活動で賄う月収のターゲットになります。
項 目 | 金 額 |
---|---|
(収入) | |
年金 | |
合計 | |
(支出) | |
食費 | |
住居 | |
光熱・水道 | |
家具・家事用品 | |
被服及び履物 | |
保健医療 | |
交通・通信 | |
教育 | |
教養娯楽 | |
その他の消費支出 | |
非消費費出 (直接税・社会保険料) | |
合計 | |
生活余裕額 |
総務省が発表している「家計調査年表2022年」によると、夫婦2人の月生活費は、29万円になっています。
訴える力をもった、履歴書、職務経歴書の書き方
ここからは、履歴書、職務経歴書の作り方について説明します。この2つの書類には以下のような役割があります。
- 履歴書は、人となりを見るのが目的。中高年ならきちんと書けて当たり前。
- 職務経歴書は、キャリア、スキル・経験を見るので目的。中高年にとってもっとも重要な書類。
履歴書や職務経歴書は以下のサイトからダウンロードできます。
履歴書
履歴書、職務経歴書とも、次の項目に注意しながら作成してください。
- 様式は「転職者用」を選ぶ事。
- 学歴欄は最終学歴のみ記入する。職歴欄はもれなく書く。その時は、部課だけでなく担当も記入。
- 書けない項目欄が小さく、書ける項目欄が大きいものを選ぶ事。
- 各欄は隙間なく埋める事。
- 誤字、脱字に注意。間違った場合は、修正せず新たに書き直す。
- 記入は採用者の立場にたって、「見やすさ・わかりやすさ」と「相手が知りたい情報」を意識して書く。
- 免許、資格欄は職務と無関係なものは書かない。
- 志望動機は「何故ここなのか」が伝わるように書く。
- 趣味・特技欄には相手が不安になるようなものは書かない。うまく書けば、面接官との話が弾む材料になる。
- 本人希望欄には、どうしても譲れないものを書く。
職務経歴書
- 職務経歴書は自由様式だが、時系列に所属企業、部門、職務内容を記述する、「編年体式」と、これまでの経験を職務別にまとめる、「キャリア式」がある。
- 「編年体式」は、履歴書と照らしてわかりやすい。そのため、履歴書との整合性に注意すること。「キャリア式」は、複数の分野で経験を積んで職歴が複雑な方や、専門性で勝負する専門職、技術職の人に向いている。ただ、履歴書と整合性がとれいてるかわかりにくいので、先頭に「職務年表」を記入してここを補完する。
- A4判縦で2枚までにまとめる。
- 自由様式だが、
1.職務要約
2.職務詳細
3.貴社で活かせるスキル経験
4.自己PR の4つは必ず入れる事。 - 「職務の要約」は、アピールポイントを一目で分かりやすくするために書く。
- 貴社で活かせるスキル経験は、何々をやったで終わりではなく、そのことでこう言うことが出来るようになったと記入する事を基本にする。
- 文章は、それぞれの項目で、5W1Hで文章をまとめれば漏れがなくわかりやすい。