食費の節約のコツを知れば、ゆとりある年金生活を実現できます
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年金生活。無駄な出費はなくしたいところです。ところで、無駄をなくすとき一番にとりかかるべきものは何でしょうか。
シニア世帯で節約効果が大きいピック3を順番に列挙すると以下のようになります。
- 住居費: 住み替えや住宅ローンを完済する。
- 医療費: 健康管理を徹底することで、支出をおさえる。
- 保険料: 保険の見直し、不要な保険の解約をする。
これらは、固定費というカテゴリーに属するもので、一度見直すとその効果が大きく、しかも長く続きます。
ただ、これらは節約するにも敷居が高くてなかなかと思われる方も多いでしょう。ところが、これらビック3ではなく、もっと簡単にやり方によっては大きな効果を生む、節約対象があります。それは、食費です。
医療費を節約するために、健康管理に興味を持たれた方は、以下の記事を参考にしてください。
☆健康になろう-健康なシニアライフを送る為に必要なポイント、テクニックをご紹介☆
保険料の見直しについては、以下の記事を参考にして下さい。
それではここからは、食費の節約のコツを知って、年金でゆとりある生活を手に入れるテクニックを順を追って説明します。それでは参りましょう。
生活の節約対象は、エンゲル係数をみれば判断できます
エンゲル係数というものがあります。家計の全支出に占める食費の割合です。以下のグラフをご覧ください。(出典 :総務省統計局 世帯属性別の家計収支)
エンゲル係数は所得が低い所帯ほど高くでます。年金生活(60歳から69歳、70歳から79歳)の我々の係数が高めということは理解できますが、よく考えてみると他の出費は抑えているのに、食費だけは現役時代と同じパターンを繰り返している為この係数が高くなっているとも言えるのです。
このように、食費は我々年金生活者にとって、もっとも出費を強いる見逃せない対象です。食費を制すれば、生活にゆとりが生まれます。年に何回かの旅行も夢ではありません。
ここからは、食費に絞って皆さんに節約のヒントをお伝えしましょう。
食費を節約する。具体的な方法
食費を節約する具体的な方法は以下の6つを実践することです。
- 外食を控え、自炊に徹する。自炊がしんどい原因の対策をたて、自炊の壁を乗り越える方法を提案します。
- 賢い買い物術を実践する。無駄なく、安く買い物をする方法を提案します。
- 食材の無駄を減らす。冷蔵庫や食品庫の賢い使いかたを提案します。
- 外食費の節約方法。不意の外出などの外食費を減らす方法を提案します。
- 健康的な食生活を維持するために。食費を減らしても健康を害すると本末転倒、栄養バランスを考えた食事の作り方を提案します。
外食を控え、自炊に徹する
自炊を楽にするテクニック
自炊が面倒というのは、何故かと考えてみると
- 下ごしらえが面倒
- あとかたずが面倒
ということが、大きな原因です。調理中はテンションが上がっている為、下ごしらえが済んでいればそれほど苦にはならないはずです。又、食事をしたあとかたずけの手間がはぶければ、自炊を面倒に思う壁を低くしてくれるでしょう。
つまり、この2つを制することで、自炊が面倒という壁は大幅に低くなるでしょう。
それでは、この2つはどうすれば制服することができるのでしょうか。
下ごしらえ、後片付けを楽にするテクニック
ウスゲの家では、土日の朝食は私が作ることが多いです。これまで料理の習慣はありませんでしたが、やってみるとストレス解消になって中々面白いことが判りました。
関連する記事は以下を参考にしてください。
☆ 充実の朝食-男性よ厨房に入りましょう ☆
調理補助の道具で活用効果が高いものは以下です。
- 電気圧力鍋
推定価格:50,000円~150,000円
高圧力で調理することで、栄養素が保持され、調理時間が短縮されます。通常の圧力鍋はコツがいり敷居が高いですが、これは電気で初心者でも扱いが簡単です。
- 多機能: 一度に複数の食材を調理できる大容量モデルもあります。
- 安全性: 高圧力での調理に対応した安全機能が搭載されています。
- 省エネ: 高効率なエネルギー消費で、電気代を抑えられます。
- 使いやすさ: シンプルな操作や自動プログラム機能があるモデルも多いです。
2. フードプロセッサー
食材を切る、混ぜる、すりおろす、ピューレにするなどの作業を行い、サラダ、パン、ソースを作るなどの調理を自動で行います。
推定価格: 50,000円~150,000円
- 高速処理: 多くのフードプロセッサーは、食材を素早く切断、混ぜ合わせ、すりおろすことができます。
- 多機能: 一つの機械で複数の調理作業を行うことができるため、キッチンスペースを節約できます。
- 使いやすさ: 多くのモデルは使いやすいインターフェースとプログラムが搭載されており、初心者でも簡単に操作できます。
- メンテナンス: 取り外し可能な部品が多く、洗いやすい設計がされていることが多いです。
- 安全性: 高性能なブレードと安全装置が搭載されており、調理中の事故を防ぐための工夫がされています。
3. スロークッカー
食材を低温で長時間かけて調理するための電気調理器具です。スープ、シチュー、カレー、煮物、デザート、ローストビーフ、チャーシューなどが美味しく、手軽に作れます。
推定価格: 5,000円~10,000円
- 低速回転: スロークッカーは、通常のクッカーと比べて回転速度が遅く、ゆっくりと時間を知らせます。
- 静かな音: 音が静かで、特に夜間や静かな環境で使用するのに適しています。
- 簡単な操作: 多くのスロークッカーは、簡単なボタン操作で時間を設定できます。
4. 食器洗い乾燥機
以下の記事を参考にしてください。
賢い買い物術を実践する
賢い買い物テクニック
食材の無駄を減らす
人数分に最適な量を買う
人数分に最適な量を買う。買い物の都度、冷蔵庫、食品庫をチェック。無駄を防ぎましょう。
冷蔵庫・食品庫の使用方法を工夫する
冷蔵庫、食品庫の使用方法は節約にとても大切です。以下、注意点を紹介しましょう。
- 常温保存が出来るかで冷蔵庫・食品庫のどちらを使用するか決定
- 保存の原則は両者とも以下
- どこに何が保存されているか目視できること。重ね置きせず、平か立てておく。
- 保存は、100均などで購入したトレーを使用して、以下のどれかの分類で区分けする。
- 保存できる期限。その為には賞味期限、消費期限を明記すればベスト
- 使うタイミング。調理の時同じタイミングで使うものごとに区分
- 種類やかたち。入れ物のかたちなどで区分する。
- 保存の仕方を工夫する。
- 余分に買う場合は冷蔵庫に保存袋で保存するが保存期間を守る。
- 冷蔵庫保存には、冷蔵保存、冷凍保存の2種類がある。冷蔵保存は、消費を2~3日とし、冷凍保存は原則、1か月とする。
- 各室の使用方法は以下。
- 冷蔵庫は、最上段は長期保存のきくもの。中段は短期で使うが頻繁に使うもの、のこりもの料理はタッパーなどに入れて、ここに保存。最下段は空間を開けて、不意の保存用(例えばカレーが余り、鍋ごと保存する)に使用。
- チルド室は蓋がついて冷気が逃げない為、生鮮食品や冷凍した肉、魚などの解凍用に使用。
- 野菜室の野菜は重ね置きすると下の野菜が傷むので原則平置きで保存。
- 冷凍庫は、購入した冷凍食品、自作した冷凍食品を原則立て置きで保存。
冷蔵庫は冷気の流れを邪魔しないように、食材の保存量は7~8割ぐらいで抑えます。冷凍庫は逆で隙間があると非効率なので出来るだけ満杯にします。又、冷凍庫の底にアルミホイルをひくと、冷凍効率が格段に上がります。
冷凍庫は立て置き保存が原則ですが、自作した冷凍食品はアルミトレイに平らに置き、冷凍庫で冷凍し固まらせた後、立て置き保存すれば、隙間ができません。試してみてください。
余った食材を使い切るレシピを実践する
食材が消費期限切れになりそうな時、食材を使い切るレシピを多く持っていれば安心です。無駄なく食材を使用しましょう。以下はそのレシピの例です。
- フリッタータ
- 卵をベースに、余った野菜やハム、チーズなどを混ぜて焼き上げるイタリアのオムレツです。フライパン一つで手軽に作れます。
- スープやシチュー
- 余った野菜や肉を一緒に煮込むだけで、おいしいスープやシチューが作れます。豆やパスタを加えるとボリュームアップします。
- チャーハン
- ご飯と余った肉や野菜を炒めて作る中華料理です。冷ご飯でもおいしく仕上がります。
- カレー
- 余った野菜や肉を使ってカレーを作ります。カレーは様々な食材に合うので、いろんな余り物を入れてもおいしいです。
- パスタ
- パスタに余った野菜や魚介類を加えて簡単に作れます。トマトソースやクリームソース、オリーブオイルなどでアレンジが可能です。
- サラダ
- 余った野菜を使って、さっと作れるサラダです。ドレッシングを工夫することで、バリエーション豊かなサラダが楽しめます。
- 鍋料理
- 余った食材を一度に煮込むことで、手軽に栄養バランスの取れた食事が楽しめます。
外食費の節約方法
お弁当や持ち帰りの活用
やむなく外食に頼る時には、飲食店で食べるとどうしても金額がかさむ為、お弁当や持ち帰りを利用すると比較的安上がりになります。
お得なランチメニューや割引情報の探し方
お得なランチメニューや割引情報を探す方法はいくつかあります。以下の方法を試してみましょう。
- レストランの公式サイトやSNSをチェック:多くのレストランは公式サイトやSNSでお得なメニューや割引情報を発信している。定期的に要チェック。
- クーポンサイトを利用:クーポンサイト(例:楽天トラベル、クーポンワン)では、ランチメニューや割引クーポンが豊富。お得な情報を見つけやすい。
- レストランのメールマガジン:お気に入りのレストランのメールマガジンに登録すると、新しいメニューや割引情報が届く。
- 口コミサイトやレビューサイト:口コミサイト(例:ぐるなび、食べログ)でお得なランチメニューや割引情報を探すこともできる。他のユーザーのレビューを参考にすると良い。
- 地元のイベントやフェア:地元のイベントやフェアでは、期間限定の割引メニューや試食会が開催されることがある。チラシや広告を要チェック。
健康的な食生活を維持するために
以下は、「日本人の食事摂取基準2020年版 厚生労働省」に基づき、シニア世代の1日分の必須栄養素の量を表したものです。
グラフによると、30歳から49歳の働き盛りの人と比べて、必要量は落ちてきますが、まんべんなくそれぞれの栄養は必要と分かります。
特に、最近シニアにとって注目の栄養素はタンパク質です。日本人は戦前、タンパク質の摂取量が非常に少なくそれが短命の原因ではと言われています。
高齢医療に長年携わっておられる、和田秀樹医師は、著書「70歳が老化の分かれ道」のなかで、
70代の人たちは、戦前生まれの70代の人たちと比べて、各段に若々しくなってきました。(中略)このような元気な70代が増えた理由は、第2次世界大戦後の栄養状態の改善があげられます。アメリカからあまった脱脂粉乳が大量に日本に送り込まれましたが、このころから日本人の栄養状態が改善します。成長期の栄養状態が改善したことで、日本人の寿命は延び、体格もよくなり、現在の若々しい元気な高齢者を出現させています。
和田秀樹「70歳が老化の分かれ道」
と言われ、たんぱく質の摂取量の増量が元気な高齢者を生み出した原因と言われています。食費の節約にともなって栄養状態が悪くなり健康を損なえば本末転倒です。むしろ外食は栄養が偏りがち、賢い自炊をして健康を維持しましょう。
たんぱく質と長寿の関係については以下の記事を参考にしてください。
厚生労働省では、例えばフレイル予防のために、1日2回以上、主食、主菜、副菜を組み合わせて食べるということを推奨しています。
主食とは、ご飯、パン、麺類、主菜とは肉、魚、卵、大豆料理、副菜とは野菜、きのこ、海藻料理などです。この推奨が一つの指針になりますね。
まとめ
節約というと、苦しく惨めなイメージが伴いますが、いざ実践してみるとむしろ、うまく生きているという自信につながり、楽しくなるものです。無駄な出費をなくし、貯蓄することで、温泉旅行などを楽しみましょう。
旅行については、以下の記事を参考にしてください。