高血圧治療。薬の副作用と経済的負担、悩みは尽きない!
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高血圧治療。薬の副作用と経済的負担、悩みは尽きない!
高血圧で今、医者で薬をもらっているけど、最近のニュースで血圧降下剤の副作用もよく話題に上るけど大丈夫だろうか。出来るだけ、薬は飲みたくないのだが。
そうね。あなたの健康にかかわることだから心配ね。それに、医療費もバカにならないからね。経済的にもキツイわね。
新基準で薬が不要になる可能性がある?
我々シニアにとって、薬漬けになるのは、肉体的にも経済的にも不安があります。特に、血圧を薬で下げることに対して、警告を発しているお医者さんも多くいます。
ところで、2024年4月に厚生労働省が高血圧の受診勧奨についてこれまでの基準を新基準として改めました。これが、私達患者にとっては朗報になるかもしれません。今回はこのテーマでお話をさせてもらいましょう。
新基準で変わる高血圧治療のアプローチ
2024年4月に、厚労省が、高血圧の受診勧奨基準を変えたことにより、以下の変更が起きました。
- 2024年3月までは
収縮期血圧(上)140以上、拡張期血圧(下)90以上 医療機関を受診し治療が必要。 - 2024年4月改正
収縮期血圧(上)160以上、拡張期血圧(下)100以上 医療機関を受診し治療が必要。
収縮期血圧(上)140から159、拡張期血圧(下)90から99 生活習慣を改善する努力をしたうえで、改善しないなら、医療機関を受診。
厚生労働省が発表する、特定健診(メタボ健診)や保健指導の結果に基づいて、医療機関への受診を推奨するための基準。これらの基準は、特定の健康指標が一定の値を超えた場合に、受診を勧めるために設定されている。基準を超える場合、生活習慣の改善や再検査、さらには医療機関での治療が必要とされることがある。基準は最新の医学的知見やガイドラインに基づいて設定されており、定期的に見直されている。
この変更により、まず、血圧が140以上160未満、90以上100未満の方については、医療機関の受診の前に生活習慣の改善の努力によってそれが正常値にもどるなら、それで「ヨシ」となりました。
専門家が語る新基準の効果とその根拠
この変更について、血圧治療の権威者である東海大学名誉教授の大櫛陽一(おおぐし・よういち)先生がYOU TUBE で詳しく発信されています。
但し受診勧奨基準と、高血圧の基準は別物。しかしその変更の効果は見逃せない。
変更されたのは、高血圧の治療基準値ではなく、受診勧奨基準値。
受診勧奨基準とは、厚労省が健康診断を受診した人達に伝える診断のお勧め基準のことです。これに従って医療関係者は患者の治療の判断にします。これは、高血圧の判定基準とは別ものです。ちなみに、高血圧の判定基準は以下です。これは変わっていません。
分類 | 家庭血圧 | 家庭血圧 | 診察室血圧 | 診察室血圧 |
---|---|---|---|---|
区分 | 収縮期(上の血圧) | 拡張期(下の血圧) | 収縮期(上の血圧) | 拡張期(下の血圧) |
正常血圧 | 115以下 | 75以下 | 120以下 | 80以下 |
正常高値血圧 | 115から124 | 75以下 | 120から129 | 80以下 |
高値血圧 | 125から134 | 75から84 | 130から139 | 80から89 |
Ⅰ度高血圧 | 135から144 | 85から89 | 140から159 | 90から99 |
Ⅱ度高血圧 | 145から159 | 90から99 | 160から179 | 100から109 |
Ⅲ度高血圧 | 160以上 | 100以上 | 180以上 | 110以下 |
赤色のところが、高血圧症とよばれる範囲を示す。
変更されたのは、判断基準ではなく、勧奨基準です。
以下が、更新前の受診勧奨基準と変更後の受診勧奨基準です。
区分 | 収縮期血圧(上) | 拡張期血圧(下) | 勧奨 |
---|---|---|---|
更新前 | 140以上 | 90以上 | 医療機関をすぐ受診 |
更新後 (令和6年4月) | 160以上 | 100以上 | 医療機関をすぐ受診 |
更新後 (令和6年4月) | 140以上160未満 | 90以上100未満 | 生活習慣を改善する努力をしたうえで、改善しないなら、医療機関を受診 |
厚労省のホームページ、「標準的な健診・保健指導プログラム 令和6年度版」標準的な健診・保健指導プログラム(令和6年度版)第2編別紙5・別添資料フィードバック文例集等〔2,257KB〕(令和6年3月21日更新)
この変更により私達患者に対してる起こる高血圧治療への影響
健康診断の結果で、問答無用で医療機関おくりになっていた人が減少
大櫛先生によると、この変更により、上が140以上160未満、下が90以上100未満の血圧の場合、問答無用で医療機関送りになっていた人が、変更前と比べると1/10に減ることになるようです。又、自助努力で血圧を下げる時間的な余裕が与えられました。これは大きいことです。
この間に、血圧を下げる努力をすることで、病院行きを止め、薬漬け治療から逃れることができます。これに関連する記事はこちらを参考にして下さい。
血圧降下剤を飲まずに済む人が増加。
血圧降下剤の副作用として、従来より、「脳血栓」や、「白内障」、「緑内障」を患う可能性があるとお医者さんの間では、危惧される方が多くいました。例えば、血圧の薬を飲む必要の無いひとが、従来のガイドラインにそって、医者の診断を受け、血圧降下剤を飲み始めて「脳血栓」になるのは本末転倒ですね。この血圧降下剤の副作用については、以下の「内視鏡チャンネル」で平島医師が詳しく語られています。
血圧は治療する時代から管理する時代へと拍車がかかる。
この変更は、医療機関への過剰な受診を防ぎ、必要な場合のみ医療機関を受診するよう促すことを目的としています。このガイドラインを厚生労働省が出したことは、単純に高血圧治療は即、血圧降下剤服用という流れにストップをかける効果が高いです。多くの医師が主張しているように、血圧は治療する時代から管理する時代へと流れが変わっていることを表していると思われます。
最後に
私達シニアは、それでなくても様々な病気のリスクを抱えています。又、年金生活など生活が決して豊かではありません。現在、血圧は治療する時代から管理する時代に変わりつつあります。わが身を守る為、賢い選択が求められています。